人間が執筆していますので、誤字・乱文はご容赦くだされ。アプリのつくり方について話した人に「有料にできるくらいの情報だ」と言われて、調子に乗って書きました。本当に人気が出たら有料にするよ! いま読むとお得。たぶん。
正解するたびに演出がインフレしていくドーパミン放出系算数アプリ「ドパドリル」をリリースしました!派手な演出だけじゃなく、デイリークエスト、実績解除トロフィー、スキルツリー、カレンダーなど、現代ドパ環境に合わせた機能も搭載。算数ドリルを長く続けたくなる仕組みが特徴です。
ドーパミン放出系算数アプリ「ドパドリル」、プレイ可能版を公開しました!https://t.co/jFDNRmb7Quコンボ、ログインボーナス、トロフィーなど追加し、さらにドーパミンあふれる仕様にしてます。サクっと演出だけみたい人は、「1ねんせい」の問題か、せってい→自動でプレイを選んでね。 pic.twitter.com/vzq6EfRnPh— ⚙gear machine@AI (@grmchn4ai) September 27, 2026
落合陽一さん(@ochyai)がリポストしてくださったことをきっかけに、おかげさまで結構バズりました。
この記事では、「ドパドリルをどうやって作ったのか」をみなさまの開発に役立つようにまとめてみます。音声チャットで仕様を固めるところから、アプリ、動画、本へと展開するところまで。Opus5.5で何か作ってみたい人の、最初の一歩に役立つ内容のはず!
開発のきっかけ
実は、ドパドリルはあくまでリリースされたばかりのOpus5.5の実力を試すために作ったアプリで、学校教育の課題を解決するために作られたアプリではなかったりします。開発時間はサクッと5時間くらいですし、ソースコードも丸ごと公開してます。
そんな感じなので、「関西AI開発オタク交流会」というAI好きの人のための交流会では、「Opus5.5すごいね」と題してドパドリルを展示しました。中でも、一番興味を持ってもらえたのが「開発方法」です。最初のプロンプトを入力して30〜40分で出てきたプロトタイプが、ほぼリリース版の原型になっています。これだけでもOpus5.5のすごさを感じてもらえたようです。最初のプロトタイプ画面はこちら。
Opus5.5でドーパミンを求める子ども向けの算数ドリルアプリ「ドパドリル」とそのプレイ動画を作ってもらった。正解すると「ドパ」がもらえ、演出がインフレしていく。全問正解で100点を取るとエクストラテストが受けられフィーバー状態に!勉強中毒になること間違えなし! pic.twitter.com/zOoogrQCTc— ⚙gear machine@AI (@grmchn4ai) September 26, 2026
ちなみに、AIを使いすぎて脳みそがとろけ、計算が遅くなっているので、オートプレイモードもOpus5.5に実装してもらってます。演出だけサクッと見たい方はどうぞ。
最初のプロトタイプは、マスコットの「ドパキチ」のデザインが非常にラフですし、デイリークエストなどもあります。これは後々修正されていくところです。
最初に仕様を固める
さて、少し話を戻して、最初のプロトタイプを作る前に何をしたのか、です。最初の最初は、どんなアプリにしたいかを仕様書にまとめますよね。色んな方法ありますが今回使ったのが、スマートフォンのChatGPTアプリにある音声チャットモードです。
音声チャットモードは、AIのアシスタントに電話をかけるような感覚で話せます。思いついたままにしゃべれるし、相槌も入れてもらえるので、イメージが膨らみやすいです。時間あたりの情報量もタイピングと比べても非常に多い。
音声チャットの最後に「ここまでのことをまとめてもらうけど、その前に質問ある?」と聞くのがおすすめです。いきなり仕様書にする前に、抜けているポイントをAIから質問してもらうわけです。
5分くらい思いつくままにしゃべって、テキストモードに戻りドパドリルの仕様をまとめてもらったものが、こちらのテキストファイルです。240行ほどの、結構なボリュームになりました。実際には「〇〇の作品やキャラのデザインを参考にして」といった話も入っていたのですが、公開用のテキストからは省いています。本当に思いつきのまましゃべるので…。でも、そのくらいアイデアが止まらないってわけです。
この仕様書に、自分の開発スタイルに合わせた情報を添えたものが、プロトタイプへのプロンプトになります。これらをOpus5.5に渡し、実装をお願いする。これが、最初のプロトタイプを作った流れです。
ちなみに、Opus5.5はClaude Codeのデスクトップ版アプリをWindowsで動かして使っています。ドパドリルの仕様書の入ったフォルダをプロジェクトとして指定してプロンプトの入力していくってわけ。
仕様の追加
最初のプロトタイプで、算数を解くと演出がどんどん派手になる、という部分はできていました。ここから、1回遊んで終わりにならないように、やりこみ要素を追加していきました。ソシャゲ要素ですね。ソシャゲの誘惑に勝つにはソシャゲになるしかないってわけ。
現在のドパドリルには、例えば以下のようなものが入っています。
- デイリークエスト:「1回最後まで遊ぶ」「5コンボする」など、毎日3つのお題が出ます。簡単なもの2つと、少しがんばるもの1つ、というソシャゲのテンプレそのままに。
- 実績解除トロフィー:解いた問題の数、コンボ、継続日数などに応じてトロフィーがもらえるやりこみ要素です。次に取れそうなものも見られるので、あとちょっとやろうかな、となる仕組みです。
- スキルツリー:小学1〜6年生の計算を58スキルに分けて、できるようになったら次のスキルが開いていきます。文科省の学習指導要領のURLを与えて読み込ませ、スキルツリーに整理してもらいました。見やすい形にするまで何度かやり取りは必要でしたが、一発目で70点くらいのものは出してくれたので、そこから微調整しました。
- 衣装コレクション:トロフィーの獲得条件を達成すると、ドパキチの帽子、マント、メガネなどがもらえます。集めて着せ替えできるという、コレクション要素です。衣装だけじゃなく、色、背景、紙吹雪、BGM、最後のフィナーレも集められます。
- カレンダーとログインボーナス:遊んだ日の記録や点数が残り、ログインするとシールがもらえます。カレンダーに記録がたまっていくの、単純ですがうれしいですよね。
- ノーカンハンマー:休んだ日をノーカンにして、連続記録をつなぐアイテムです。デイリークエストを3つ達成すると1本もらえます。たまにサボっても、また戻ってきてほしい。そんな思いで実装しました。昔ゲームセンターにあったイカサマ麻雀の「振り込みをなかったことにするハンマー」をオマージュしてます。
- 復習と成長の記録:まちがえた問題を解き直せるほか、以前より速く解けた、といった成長も表示します。タイムアタックみたいなものです。昔の問題が「タイムカプセル」として出てきたりもします。成長を実感できると楽しいので。
細かい条件などはGitHubの仕様書にまとめてあります。まちがえても獲得したドパは減らず、演出やBGMも盛り下がらないようになっています。コンボは切れますが、解き直して最後まで進めば100点満点です。
ロゴとドパキチのデザイン変更
いくら高性能なOpus5.5でも、一発でわたし好みのキャラやロゴになるのは難しい。というわけで、キャラのラフを手描きして渡し、SVGにしてもらいました。
こういうラフな絵もきっちりとしたベクターデータのSVGできるというのは、自分が試した中でGPT6 AstraかOpus5.5だけです。本当にすごい。あと、ドパドリルのソースコードはMITライセンスで公開しています。しかしながら、キャラとロゴ・アプリ名はその対象から外し、別の利用条件を設けています。以前、別のアプリがバズったとき、一瞬でコピーサイトが出てきたことがありまして。ドメインまで取得してたし…。
そこで今回は、非営利の二次創作や改造版は歓迎しつつ、キャラやロゴなどの商用利用には事前の許可が必要、という形にしました。プレイ動画や配信には、広告収益などがあっても使える例外を設けています。詳しくはライセンスを見てね。
コードは広く使ってもらいたいし、ドパキチたちも大事にしたい。その両方を狙った仕組みです。コピーへの対抗策としてどのくらい有効かは、まだ未知数ですが、まぁ実験としてです。
アプリの紹介動画も作ってもらう
アプリの演出は、満足のいく派手なドパビジュアルになりました。ここまでビジュアルを理解してくれるなら、動画はどうなのか?と思ったわけです。アプリのプロジェクトフォルダで「30秒くらいの使い方説明動画を作ってほしい」とお願いしてみました。詳細は下のツイートの依頼文をご覧ください。
できたPV動画はこちら。正直、アプリが完成したときより驚きました。人間が編集していない、ポン出しの動画でこれです。30秒に収まってるし、セリフも伝えたいことを押さえている。Opus5.5の作った動画であふれかえる未来が見えます…!
Opus5.5でアプリのPVできた!! プロジェクトフォルダで「30秒の使い方説明動画つくって。(詳細は画像)」ってお願いしただけ。前までキャプチャして音声と合わせて人間が動画編集してたのに…すごいね。アプリ開発者はリリースポストにこういう動画を添付すると良さげじゃない!? https://t.co/jQCt8m08t6 pic.twitter.com/QdZReWwdGk— ⚙gear machine@AI (@grmchn4ai) September 27, 2026
実際の依頼では、動画もドーパミン放出仕様で激しくしてほしいこと、音声に使うローカルのIrodoriTTSの参照ボイスの指定、かなり早口にしてほしいことなども伝えています。画像生成にはCodexを使えるようにしていて(Claudeに依頼するとできるよ)、設計はOpus5.5、画像やその他の作業は必要に応じてCodexも使ってね、という感じです。
攻略本PDFを作って、物理の本にする
動画のできが良かったので、さらに攻略本PDFもOpus5.5に作ってもらいました。レイアウトや装飾までしっかり作り込まれていて、こちらも驚きました。ドパドリル攻略本のPDFビューアも作ったので、ブラウザでご覧いただけます。
画面で見る限りかなりいいできだったので、いっそのこと物理の本にしてみたくなりました。というわけで、ラクスルに入稿できる形式のPDFを作ってもらい、実際に印刷してみました。ノールック入稿したのですが、届いたものは全然読める本になっていました。
Opus5.5に作ってもらったドパドリル攻略本pdf(ラクスル形式)を印刷したものが届いた!!!ノールック入稿したけど全然読める。Opus5.5により自動で、アプリ→攻略本pdf→ラクスル→物理本、というルートが開通した!やったね! https://t.co/D8VwqHDeuB pic.twitter.com/pKSWcwLEpf— ⚙gear machine@AI (@grmchn4ai) October 1, 2026
Opus5.5により、アプリ→攻略本PDF→ラクスル→物理本、というルートが開通しました。アプリから本まで作れてしまう。画面の中で作っていたものが手元に届くと、また違う感動があります。これも交流会に持っていったのですが、とても好評でした。Opus5.5の出力を直接物理的に体験できるというのは不思議な感覚さえするようです。
ドパキチを3Dモデルにする
アプリでは使ってないんですが、ドパキチがかわいかったので3Dモデルも見てみたくなりました。というわけで、これもOpus5.5にお願いしました。GPT-6.1 Solにも同じように作ってもらった比較動画がこちらです。
GPT-6.1 Sol vs Opus 5.5 3Dモデリング対決。ドパドリルのマスコット「ドパキチ」を3Dモデル化してもらった。首周りの形、横から見た時の丸さ、足の処理でOpusの方が良い。あと同じ「3Dモデル化して」だけの指示で、トゥーン化と瞬きまで気の利いたOpusの方が好印象。内耳の色はおかしいが。 pic.twitter.com/vTx8LXGbJY— ⚙gear machine@AI (@grmchn4ai) September 30, 2026
ツイートにも書いたとおり、首まわりの形や横から見たときの丸さ、足の処理はOpus5.5の方が好みでした。同じ依頼でも、トゥーン調の見た目や瞬きまでつけてくれたのも好印象です。内耳の色はおかしいですが。
ちなみに、どちらもおそらくローカルのBlenderを使っています。自分の開発環境ではMCPとCLI(コマンドライン)の両方から使えるようにしているのですが、普段はCLIを使っているようです。
費用感
ここまで色々作ってきましたが、Opus5.5、ほんと優秀ですね。アプリの演出とデザイン、動画に攻略本、さらには3Dモデルまで。本当にやりたい放題できるようになりました。
こんなにできるんじゃ、さぞかしお高いんでしょう?という声が聞こえてきます。
ノンノン。
実は自分、Claudeは$20プランでやってます。ドパドリルのアプリを作っているときも、5時間ごとの利用制限に達したのは1回だけでした。今回のわたしの使い方では、$20プランでまったく問題なかったです。
色々なメディアを作れる実力があって、それを個人でも気軽に試せる値段で使える。作りたいものがある人には、本当にすごい環境になりました。
バズらせ方
知らん。そんなものはない。
でも今回効いたのは、ドパドリルという一つのアイデアを、アプリ、ソースコード、PV動画、PDF、ビューア、物理本、3Dモデルと、色々な形で見せ続けたことではないかと思います。
体感では、一発のツイートだけでバズることは少なくて、他のツイートとうまいこと相乗効果を生むことでバズが発生することが多いのかなと。今回は、元のアプリのツイートを引用しながら、PV動画やPDFを紹介しました。派生したものを見た人が元のアプリにもたどり着く。その流れが、広がるきっかけになったのかもしれません。
あと、オープンソース化も効いたのかなと思います。公開後には英語版、中国語版、セネガル版(フランス語で、キャラがライオンに)などが出てきました。さらに算数を飛び出して、都道府県版、運転免許版、タイピング版まで。自分だけでは思いつかない展開がグルーヴを生んで、さらなる広がりにつながったのかなと。
まー、狙ってできる気はしないですね。これらの小手先のテクニックは置いておいて、独創的なアイデアを考え続けるのが一番大事。
おわりに
というわけで、ドパドリルのつくり方でした。結局Opus5.5がすごいねという話なのですが、自分としては、アプリを作った後も「次はこれを作ってみよう」が続けられたのが楽しかったです。PV動画もPDFも3Dモデルも、3ヶ月前には想像していなかったクオリティに達しました。次の3ヶ月で何ができるようになるのか、楽しみですね。
作る手間がここまで小さくなると、次に何を作りたいか、がますます大事になりそうです。面白いと思ったことを貯めておいて、一つできたらそこから次のアイデアにつなげ、連鎖して何か作っていきましょう。
…と、ここまで記事を書いてみましたが、一つできたら次の形にしてみよう、という話ですよね。というわけで、この記事も60秒の動画にしてみました。こちらです。
Opus5.5でnote記事を1分動画化。ポン出しです。こっち見れば内容読まなくてもいいぐらい良くまとまってる。プロンプトは記事にあるドパドリルPVのものとほぼ同じです。 https://t.co/3czXUcEpTB pic.twitter.com/xXrO6UYvU8— ⚙gear machine@AI (@grmchn4ai) October 4, 2026
출처: note 원문
번역: Gemma 3(.44) 초벌 + 교정 검수
원문 보기 | 출처: note.com