みなさん、こんにちはこんばんは。
9月はずっと雨が降ってましたね〜。記録として、東京都心の連続降水日数は、8月27日から10月2日までの37日間連続だったそうです。10月3日に途切れましたが、1886年の統計開始以降、過去最長の記録を更新したとのこと。水不足とも言われていたので、良いことだとは思いますが、千葉県の大洪水の被害など、人々にも甚大な被害をもたらすなど、自然災害の恐ろしさを改めて再認識する約1ヶ月でもありましたね。とはいえ、昨年の殺人的な暑さと比較すると、今年の夏は酷暑というほどではなく過ごしやすかった気がします。人間って慣れる生き物なんですね。
さて、オープニングトークは前回の配信以降で鑑賞した新作映画、試写会で鑑賞した作品、shogo会の将ちゃん飲みの話、知人のミュージカル観劇の話を中心に展開していきます。
まずは全然関係ありませんが、配信当日の10月4日が女優の出口夏希さんのお誕生日とのことでした。出口夏希さん、おめでとうございます!出口夏希さんは推しの一人なので、これからもどんどんブレイクしていってほしいですね。
本日お誕生日だそうで。出口夏希さん、おめでとうございます🎉🌱映画やドラマだけでなく、たくさんCMにも出演して怒涛のように売れていますが、このまま国民的女優として登りつめていただきたい。#出口夏希 #出口夏希生誕祭 pic.twitter.com/ixkm9quqSH— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) October 4, 2026
9月21日には映画好き仲間で集まって飲み会をしてきました。当日は台風級の大雨の日で交通機関が混乱していたり、帰りの電車が止まってしまう懸念などもあり、予定よりも参加者が減ってしまいましたが、楽しいひと時を過ごしました。
将ちゃん飲み🍻小籠包、焼売、餃子、青椒肉絲、豚の角煮、炒飯いろいろ、冷やし中華。たらふく食べたので帰って寝ます!shogoさん、ご馳走様でした!!みなさん、良い休日を! pic.twitter.com/5PLBzUaeIh— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) September 21, 2026
10月3日には知人でお笑い芸人・俳優の幹てつやさんが出演するミュージカル『缶詰工場の秘密』を観劇してきました。お目当ては、普段からご縁のある幹てつやさん。『ボキャブラ天国』世代の方なら、キーボードを使ったネタで覚えているかもしれません。俳優としても活動されていて、映画『藍反射』では主人公のお父さん役を演じています。
ミュージカル「缶詰工場の秘密」観てきました。 pic.twitter.com/hL4EsauRE0— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) October 3, 2026
ある寂れた漁村に、「2026年10月5日、世界が終わる」という噂を信じた人々が集まってくる。SNSで噂を広めた張本人、悠人の目の前には古びた缶詰工場があり、明るく働く人々の姿があった。だが不思議なことに、人々からは悠人の姿は見えないようだった。現在と過去が同時に進行する缶詰工場に、幼い自分を捨てた憎き父と母の姿を見つけた悠人は、噂を信じて集まった個性溢れる人々と共に、この缶詰工場の秘密を知っていく。そして自分の出生の秘密を知った悠人は…。噂や嘘の見分けが付かなくなった今だからこそ、心に響く《生の人間同士のやり取りから溢れ出る本物の感情と本物の言葉》がたくさん詰まった心温まる物語。
今回は本格的なミュージカルに挑戦し、オーディションで役を勝ち取ったそうです。還暦を目前にして、新しい分野へ挑戦する。その姿勢が、まずすごいなと思いました。
作品は、「世界が終わる」という噂を信じた人々が、ある漁村に集まるところから始まります。そこにある古びた缶詰工場で、現在と過去が交錯し、主人公が自分の出生や家族と向き合っていく物語です。
大勢のキャストが入り乱れる舞台は、とてもにぎやかで見応えがありました。幹さんが演じるおせっかいな関西人も、ご本人にあて書きされたんじゃないかと思うぐらい、ぴったりでしたね。
父親への憎しみを抱え、人生に自暴自棄になっていた主人公が、不思議な体験を通して生きることと向き合っていく。その物語にも引き込まれました。たまにこうして舞台を観に行くと、映画とは違う楽しさに出会えますね。
次に、前回の配信以降で鑑賞した新作映画は以下の通りです。
・ラブ・ハイポセシス・ナギダイアリー・ハート・オブ・ビースト・我々は宇宙人・見上げてごらん(Fan’s Voice独占最速試写会)
前回の配信以降に観た作品の中で、気軽に楽しめる一本として取り上げたいのが、Prime Videoで配信されている『ラブ・ハイポセシス』です。
『#ラブ・ハイポセシス』新作125本目,Amazonプライム思わぬ収穫。めっちゃ良かった。博士課程の学生と教授の疑似恋愛。親友の恋のためにと訳ありで始まった恋人のふり。教授の愛が本物になる瞬間の心の動きがわかる演技に脱帽。同時に学生の本分である勉学と努力を見せるのも良い。#EDDIE映画2026 pic.twitter.com/ybQw8XuaNV— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) September 23, 2026
タイトルの「ハイポセシス」は、仮説という意味。博士課程の学生と大学教授の、恋人のふりから始まるラブコメです。
リリ・ラインハート演じる主人公は、親友への気遣いから、別の相手と付き合っているように見せようとする。その相手が、学生たちから恐れられている堅物の教授なんですね。
この教授が、付き合ってみると実直で真面目な人で、そこがいい。偽装恋愛に至る理由も、そこから気持ちが変わっていく過程も、ちゃんと描かれているので、変なストレスなく観られました。
笑わせ方にも知性を感じましたし、メインの登場人物たちが、意外とまっとうなことを言い合うのも心地よかったです。相手への気持ちが変わったと感じる瞬間には、ちょっとほろりときてしまいましたね。
リリ・ラインハートもすごく可愛かったですし、今の僕、こういうラブコメを求めていたのかもしれません。気軽に観られる作品として、ぜひ。
『我々は宇宙人』とかも語りたい題材ではあるんですが、Xでも話題ですし、僕がわざわざ取り上げるまでもないかなと思うので、今回は一旦パスします。
続いて、Fan’s Voice独占最速試写会で鑑賞した『見上げてごらん』です。前回の配信で「10月期待の新作映画」として取り上げた一本でしたが、Fan’s Voiceさんの試写会に当選したので、いち早く鑑賞して来ました。2026年10月30日公開の作品です。
森田剛が主演を務め、マンガの制作現場を舞台に万年アシスタントの中年男性の奮闘を軽やかにつづったヒューマンドラマ。巨匠マンガ家のアシスタントを長年にわたり務めてきた、42歳の土屋輝一。マンガ家デビューした後輩や人気声優である別居中の妻に対してモヤモヤした思いを抱え、一緒に暮らす高校受験生の娘とも気持ちがすれ違ってばかりいる。そんな彼のもとに、あるマンガ企画が舞い込む。仕事への熱量不足を自覚する29歳の中堅編集者・潮田ユキと、マンガ家を志す猪突猛進な40歳の新人アシスタント・山田ぽてとと共に、マンガ制作に踏み出す土屋だったが……。編集者・潮田ユキ役で森川葵、新人アシスタント・山田ぽてと役で川上友里、潮田の上司である編集部長・馬場明役で阿部寛、土屋の別居中の妻・莉花役で松本まりか、土屋がアシスタントを務める巨匠マンガ家・吉住はるを役で武田鉄矢、土屋の娘・ひかり役で早瀬憩が共演。監督は、是枝裕和監督作の助監督などを務めてきた森本晶一と、「泣く子はいねぇが」の佐藤快磨。是枝監督率いる映像制作者集団「分福」に所属する両監督が共同監督を務め、森本監督が自身の経験に着想を得て原案・オリジナル脚本を手がけた。
『#見上げてごらん』みんな夢って叶ってる?燃え尽きるまでやった?40代で巨匠漫画家のアシスタント。言い訳や嫌味は一丁前。けど仕事には直向き。これは価値観の話。誰もが夢に全力?森川葵の中途半端な仕事の向き合い方が昔の自分みたいで…森田剛の怒号に泣いた。Fan’s Voice独占最速試写会 pic.twitter.com/RxS8Y4050I— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) October 2, 2026
公開前なので、細かいところは伏せつつ簡単に感想を語ります。主人公は、長年にわたって漫画家のアシスタントを務めている42歳の男性、土屋輝一。武田鉄矢さん演じる巨匠漫画家のもとで働いています。
漫画家やアニメーターを描く映画というと、『ルックバック』『バクマン。』『ハケンアニメ!』など、才能や努力、創作への熱さを描いた作品を思い浮かべますよね。これらの作品に共通するのは圧倒的な才能や努力を描いた熱さを秘めた作品だということ。
『見上げてごらん』はこれらの作品とは一線を画します。というのも森田剛演じる主人公のつっちーこと土屋は、長年にわたり巨匠漫画家のアシスタントを務めてきた苦労人。この手の主人公が出てくるということは、彼が奮起して漫画家として大成する模様を描くというのが想像されます。ただ、本作で僕が面白いと感じたのは、誰もが大成することを目指しているわけではない、というところです。
長く生きていれば、生活も心境も変わる。何をいちばん大事にしたいかも変わってきます。漫画家のアシスタントだからといって、全員が売れっ子漫画家になるために人生を注いでいるとは限らないんですよね。
主人公には技術もプライドもある。だからこそ、いろいろこじらせてもいる。他人の夢を勝手に決めつけてしまうことも含め、人間の弱さや不器用さを感じる作品でした。彼らなりの努力や折り合いの付け方で、今現在はいい人生を送っているのかもしれないということです。
あとは森川葵演じる編集者の潮田ユキの仕事に対する向き合い方が昔の自分を見ているようで、少し感情移入してしまいました。
『見上げてごらん』は2026年10月30日全国公開です。ぜひお楽しみに!
#EDDIEのかく語りき 第81回トークテーマ
2026年10月4日(日)22時〜𝕏のスペースで配信した「#EDDIEのかく語りき」第81回目のトークテーマについてまとめていきます。細かい話は配信の方で語っていますので、アーカイブを聴いていただけると幸いです。
#EDDIEのかく語りき 配信始めます!本日はこんな感じ!〈お品書き〉①オープニングトーク②#AppleTV最前線 ③ピックアップ俳優「水上恒司」④EDDIEのピックアップ映画『本当にあった話(の話)』『ディスクロージャー・デイ』⑤特集コーナー「#あなたの好きなスピルバーグ映画3選」 https://t.co/ys2jvrPYWg— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) October 4, 2026
目次
- #EDDIEのかく語りき 第81回トークテーマ
- ①AppleTV最前線
- ■映画『Matchbox ザ・ムービー』/2026年10月9日配信開始
- ■映画『テンジン』/2026年10月16日配信開始
- ②EDDIEのピックアップ俳優/水上恒司
- ■水上恒司
- 出会いは『中学聖日記』――同じ福岡市出身という親近感
- 初期の映画出演――いろいろな作品の中で見てきた
- 『死刑にいたる病』で、演技への印象が変わった
- 恋愛も葛藤も、簡単には割り切れない人物を演じる
①AppleTV最前線
今回のAppleTV最前線では、配信中のオリジナル映画やドラマ、近日配信予定のオリジナルドラマをご紹介します。
■映画『Matchbox ザ・ムービー』/2026年10月9日配信開始
マッチボックスは1953年にイギリスで誕生し、1997年よりマテル社で展開されている人気ミニカーブランド。その実写映画版となる本作は、『タイラー・レイク -命の奪還-』シリーズのサム・ハーグレイブが監督を務め、「アクション満載で世界を駆け巡る冒険物語」とされている。主人公は、ジョン・シナ演じるCIAの潜入捜査官であり、自動車の専門家でもあるショーン・ウォーカー。公式あらすじによると、ショーンは彼の幼なじみたちと迫り来る世界的な災害を阻止するため再び力を合わせることになり、その過程で失われかけていた友情を取り戻していくという。出演者はシナのほか、『トータル・リコール』(2012)のジェシカ・ビール、「Veep/ヴィープ」のサム・リチャードソン、『マーベルズ』(2023)のテヨナ・パリス、『トロン:アレス』(2025)のアルトゥーロ・カストロ、「ウォーキング・デッド」のダナイ・グリラ、インド映画界で活躍するランディープ・フーダらが名を連ねる。脚本は、『ファミリー・プラン』シリーズや『エスター ファースト・キル』(2022)のデヴィッド・コッゲシャルが手がけている。
まずは、僕の大好きなジョン・シナ主演の『Matchbox ザ・ムービー』。
ミニカーブランド「Matchbox」をもとにした実写映画で、監督は『タイラー・レイク』シリーズのサム・ハーグレイヴです。これはもう、アクションに期待したくなりますね。
ジョン・シナが演じるのは、CIAの潜入捜査官ショーン。久しぶりに故郷へ帰ってきた彼の登場によって、幼なじみたちが世界を救うための国際的な追跡劇に巻き込まれていく、という物語です。
共演にはジェシカ・ビール、サム・リチャードソン、テヨナ・パリス、アルトゥーロ・カストロら。脚本は『ファミリー・プラン』シリーズや『エスター ファースト・キル』のデヴィッド・コッゲシャルが手がけています。
僕は『タイラー・レイク』シリーズが大好きなので、今回も楽しみです。アクション映画が好きな方は、ぜひチェックしてみてください。
https://theriver.jp/matchbox-the-movie-trailer/
■映画『テンジン』/2026年10月16日配信開始
1953年、人類で初めてエベレスト登頂を成し遂げた登山家テンジン・ノルゲイの知られざる挑戦を、実話をもとに描くヒューマンドラマ。イギリス登山隊の中で単なるシェルパ(荷揚げ)として扱われていたテンジンは、正式な隊員として志願し、自らの登頂で実力を認めさせていく。過去6度の失敗を経て人生最後の挑戦に臨む彼は、同じく部外者扱いされていたニュージーランド人登山家エドモンド・ヒラリーと手を組むことに。西洋の登山家がエベレストを「征服すべき対象」とみなすのに対し、テンジンにとって山は「聖なる母なる女神」だった。猛吹雪や雪崩、底なしの氷の亀裂が立ちはだかるなか、2人は国境や立場を超えた絆で結ばれていく。テンジン役をゲンデン・プンツォク、ヒラリー役を「アベンジャーズ」「ロキ」のトム・ヒドルストンが演じ、遠征隊を率いるジョン・ハント大佐役をウィレム・デフォー、登山隊秘書役でカトリーナ・バルフが共演する。監督はドキュメンタリー「Sherpa」でシェルパの人々と親交を深めてきたジェニファー・ピーダム。Apple TVにて2026年10月16日から配信。
続いては『テンジン』。1953年、エドモンド・ヒラリーとともにエベレスト初登頂を成し遂げた登山家、テンジン・ノルゲイの挑戦を描くヒューマンドラマです。
登山隊の中で、その実力に見合った立場を与えられていなかったテンジンが、ヒラリーと組み、命がけの挑戦に臨む。立場や国境を越えた二人の絆が描かれます。
同じ山に登っていても、西洋の登山家には「征服すべき対象」で、テンジンにとっては「聖なる母なる女神」。その捉え方の違いも、気になるところです。
テンジン役はゲンデン・プンツォク、ヒラリー役はトム・ヒドルストン。ウィレム・デフォー、カトリーナ・バルフも共演します。
前回も山に関するApple TV作品を紹介しましたが、今回は実話をもとにした劇映画。Apple TV、山が続きますね。トム・ヒドルストンのファンの方も、見逃せない一本ではないでしょうか。
②EDDIEのピックアップ俳優/水上恒司
続きまして、ピックアップ俳優のコーナー。僕の好きな俳優・気になる俳優をピックアップしてご紹介。スターからあまり話題にのぼらない方まで、そのときの気分やトレンドなどに応じた俳優をご紹介します。
■水上恒司
■水上恒司ふりがな:みずかみこうし別名:岡田健史誕生日:1999年5月12日出身地:日本/福岡<プロフィール紹介>テレビドラマ「中学聖日記」(18)でオーディションを経て、主人公の相手役に抜てき。有村架純演じる教師と恋に落ちる青年を熱演し話題となり、翌年には1st写真集「鼓動」が発売され、一躍期待の若手俳優として知名度を上げる。TVドラマ「MIU404」(20)では、メインキャラクターのひとりの若手刑事九重世人を演じた。映画「弥生、三月 君を愛した30年」(20)でスクリーンデビューを果たし、同年には「ドクター・デスの遺産 BLACK FILE」「新解釈・三國志」などの話題作に出演。21年には、NHK大河ドラマ「青天を衝け」に出演する。
さて、今回のピックアップ俳優は、水上恒司さんです。
以前は岡田健史という名前で活動されていたので、そちらの名前で覚えている方もいるかもしれません。
今回、取り上げたいと思ったきっかけは、10月2日に公開された『本当にあった話(の話)』。これを観て、僕の中で水上恒司という俳優の印象が大きく変わったんですよ。
Xにも書きましたが、岡田健史時代を含めて、僕が観た中ではベストアクトだと思っています。
「あ、この人、ここまで演技で魅せられるんだ」と。観終わって、まず誰かに水上恒司の話をしたくなる。そのくらい強烈でした。
ただ、映画の詳しい話は、このあとのピックアップ映画で取り上げます。ここでは、僕がこれまで観てきた作品を振り返りながら、どうして今回、そこまで驚かされたのかを話していきたいと思います。
出会いは『中学聖日記』――同じ福岡市出身という親近感
僕が彼の名前を認識したのは、2018年のドラマ『中学聖日記』でした。当時の名前は岡田健史。
有村架純さんが演じる教師・末永聖の相手役、黒岩晶を演じていたんですね。そして、これが俳優デビュー作なんです。デビュー作で、物語の中心になる役を任される。まず、この出発点がすごいですよね。
このドラマ、僕は最初、「現実に有村架純が新任教師でやってきたら、そりゃ恋するよ」という、ちょっとゲスな思いで観ていたんです(笑)。
ただ、話が進むと、現実にはそうはならないでしょう、と思うような展開も続く。中学生と教師の恋という設定も含めて、簡単に受け止められる話ではないんですよね。
それなのに、画面の構図がとにかく美しい。そこにUruの「プロローグ」が流れる。あの映像と音楽に乗せられると、物語の中のこの2人の恋を肯定したくなってしまうんです。
そういうドラマの力を感じた作品でした。ちなみに、キャラクターとして僕が好きだったのは吉田羊さんのキャラです(笑)。
だから、当時の感想が岡田健史の演技一色だったわけではない。でも、有村架純さんと並んで、この物語の中心にいた彼の名前は、ここで覚えたんですよね。
その後、福岡県福岡市出身だと知りまして。僕も福岡市出身なので、そこからさらに気になる存在になりました。
俳優を気にする理由って、作品だけではないんですよね。同じ出身地だとわかると、次に何に出るんだろうと、自然と目が向く。
僕にとって水上恒司さんは、そうやって名前を覚えて、その後も出演作で見かけるたびに気になってきた俳優です。
1999年5月12日生まれで、現在27歳。2018年のデビューから、もう8年になるんですね。2022年に活動名を本名の水上恒司に変え、今に至ります。
初期の映画出演――いろいろな作品の中で見てきた
僕のFilmarksにレビューが残っている範囲で振り返ると、2020年には『弥生、三月-君を愛した30年-』、『望み』、そして『新解釈・三國志』を観ています。
『弥生、三月』ではあゆむ、『望み』では石川規士、『新解釈・三國志』では孫権(そんけん)。同じ年に、恋愛映画、家族をめぐるサスペンス、コメディと、違う種類の映画に出ているんですね。
『新解釈・三國志』は、僕自身、作品としてはあまりハマりませんでした。映画アカウント界隈でも評判は悪かったですが、そんな作品にも出演しているという幅の広さが印象的ですね。
出演映画が全部好きだったわけではない。いろいろな作品の中で姿を見てきて、今回、本人の演技についてこれだけ話したくなった。それが面白いんですよね。
『死刑にいたる病』で、演技への印象が変わった
その中で、今回に繋げて話したいのが、2022年の『死刑にいたる病』です。
『#死刑にいたる病』新作映画70本目24人殺害の罪で収容された男。容疑を認めながらも一つは自分の仕業ではないと言う…阿部サダヲの妙演に釘付けに。岡田健史の心情に合わせた面会時の撮影技法がお見事。フィクションだから成せるエンタメとして昇華されたサスペンスに酔いしれろ。#EDDIE映画2022 pic.twitter.com/8eO8AbG0C0— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) May 6, 2022
白石和彌監督の作品で、阿部サダヲさんと主演を務めています。水上さんは、まだ岡田健史名義。演じたのは、連続殺人犯からの手紙をきっかけに事件を調べていく大学生、筧井雅也です。
この映画は、とにかく阿部サダヲさんの演技が強烈なんですよ。僕も当時、そこに釘付けになっていたんですが、岡田健史についてもちゃんと評価していました。
事件の真相に近づくにつれて、雅也の心が揺れて、翻弄されていく。その演技が良い、と。
とくに刑務所の面会シーン。僕は、面会室のガラスを使った撮影の面白さも強く印象に残っていたんですが、その映像が雅也の心情と結びついているんですよね。
相手の話を聞いて、信じるのか、疑うのか。自分の足場が揺らいでいく人物を演じる。
今振り返ると、今回の『本当にあった話(の話)』に驚いた僕も、その手前で、すでにこの俳優の内面を見せる演技に惹かれていたんだなと思いました。
恋愛も葛藤も、簡単には割り切れない人物を演じる
2023年の『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』も観ています。
水上さんが演じるのは特攻隊員の佐久間彰。福原遥さんとの主演作です(福原遥さんご結婚おめでとうございます!)。
僕はこの映画を割と好意的に観ていて、ただ、当時のレビューの中心は、反戦のメッセージや物語の構成、そして福原遥さんの感情の演技でした。
だから、今回振り返るときも、「この頃から水上恒司を絶賛していた」とまでは言いません。むしろ、僕が良いと思った作品の中心に彼がいて、その後も違う作品で見続けてきた。その積み重ねがある。
その後も『熱のあとに』『本心』など、いろいろな作品で目にするようになりましたね。複雑な気持ちを抱えた人物を、それぞれ違う形で演じられるところが、彼の魅力なのかもしれません。
今回の『本当にあった話(の話)』をきっかけに、そうした作品での彼の演技も、もう一度見返したくなりました。
ドラマから見る役柄の幅――作品の面白さの中にいる水上恒司
ドラマでは、『いとしのニーナ』、『MIU404』、『ブルーモーメント』、『シナントロープ』も観ています。
『いとしのニーナ』では外山厚志役。こちらも観ているんですが、今日は、当時の感想が残っているほかの3作品を中心に振り返ります。
『MIU404』――至高のバディドラマ
『MIU404』は、全話観終わって、めちゃくちゃ良かったと書きました。
何より、綾野剛さんのキャラクターと演技が素晴らしかった。そして星野源さんとのバディ感。僕の大好きな漫画『今日から俺は!!』の三橋と伊藤みたいな、あの凸凹感もあって、至高のバディドラマだと思ったんですね。
水上さんは、まだ岡田健史名義で、九重世人を演じています。
九重は頭脳明晰で自信家。警視庁の新人隊員であるにも関わらず、目上の人にも反抗的な態度で上から目線。そんな生意気さとは裏腹に酔っ払うと方言が出たりというキャラクター性が印象的でした。このように綾野剛や星野源のバディが中心を担いながら、九重も含めた登場人物たちがいることで、あの世界が広がっているといえます。
主役の相手を演じた『中学聖日記』とはまた違う位置で、好きなドラマの中に彼がいる。そういう見方もしてきました。
『ブルーモーメント』――「救いたい」と、判断しなければならない現実
『ブルーモーメント』では、レスキュー隊員の園部優吾。
このドラマは、天気を読み、人の命を救う話なんですが、僕が特に気になったのは、全部の命を救えるわけではないという残酷さでした。
『#ブルーモーメント』第1話“空を読み命を救え!災害対策本部SDM始動”天気を知り天気を制す。お天気オタクの主人公がかつて守れなかった恋人の無念を晴らすため、天気を読み奔走するヒューマンドラマ。ガリレオの湯川先生&内海刑事を彷彿とさせる面白バディ誕生か。出口夏希可愛い。#EDDIEドラマ2024 pic.twitter.com/R4Yv8v8T7j— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) April 25, 2024
第2話で、山下智久さんが演じる晴原と優吾が対立するんです。最後の一人まで救いに行くのか、それとも、より多くの人を救うために判断するのか。
最後の一人まで救いに行くのか、それとも、より多くの人を救うための判断をするのか。「救えない命より、救える命に向き合う」という理屈はわかるけれど、残酷でもあるんですよね。
目の前の人を助けたい。その気持ちと現場の判断の間にある葛藤を、力強く演じていたと思います。
『#ブルーモーメント』第2話“猛吹雪の中ヘリ出動!リミット9分の救出劇!”消防隊としての使命。最後の一人まで救いに行くか、限りなく多くの人々を救いに行くか。晴原と優吾は対立しながらも猛吹雪の中で救助を果たす。救えない命より救える命に向き合う…合理的だけど残酷だよね。#EDDIEドラマ2024 pic.twitter.com/CPbieKWivD— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) May 5, 2024
しかも、このドラマは、主要な登場人物だから絶対に守られる、という世界でもない。第8話では不覚にも泣かされましたし、最後まで、人の思いだけでは制御できない自然に向き合っていました。
『#ブルーモーメント』第8話“熱雷襲来!SDMは活動停止…晴原復活なるか!”不覚にも感涙した。もう誰も犠牲になってほしくない。地上波ヒューマンドラマとしては珍しく主要キャラが複数人も亡き人に。それは天気予報を軽視することへの警鐘なのだろう。だからこそSDMの再始動に感動。#EDDIEドラマ2024 pic.twitter.com/trGPn6Rzpy— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) June 13, 2024
この作品の水上さんを振り返るなら、救助の現場で「救いたい」という思いを抱える人物として話したいですね。
『シナントロープ』――すごい能力があっても、何者かにはなれない
『シナントロープ』は、ドラマ自体がめっちゃ面白かったです。『オッドタクシー』の脚本で知られる此元和津也さんの作品で、登場人物がみんな個性的。久ちゃんもハシビロコウも面白かったですし、染谷将太さんの怖さも圧倒的でした。
『#シナントロープ』第1話“俺たちは何者かになる”人間の視点と思い込みを使った巧みな演出に引き込まれる。主人公の瞬間記憶の能力も宝の持ち腐れというか、そんな凄い個性を持ってしても別に優秀なわけじゃないってのも上手く描かれていて良い。一番の目当ての鳴海唯は2話から。#EDDIEドラマ2025 pic.twitter.com/H18IvklQL1— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) October 7, 2025
僕の目当てだった鳴海唯さんは、青い髪も歌も最高。染谷将太さんが演じる折田は、出てくるだけで怖い。
本当に、キャラクターたちの組み合わせが楽しかったんですよ。
その中で、水上さんが演じる主人公・都成剣之介は、瞬間的に見たものを覚えられる、すごい記憶力を持っている。
僕は第1話から、そんな能力があっても、別にそれだけで優秀な人になるわけではない、という描き方が良いと思っていました。「その記憶力、羨ましいな」と思いながらも、本人はそれで人生がうまくいっているわけではないんですよね。
とくに、第6話の感想で書いたのが、「みんなに必要とされていると実感したい」という都成のモラトリアム感。これは、わかるよ、と。
能力があることと、自分には価値があると思えることは、必ずしも同じではない。人に必要とされたい。自分がここにいていいと思いたい。
『#シナントロープ』第6話“繋がりだす、点と点。「心配すんな、お前はひとりだ。」”そら、厚切りジェイソンもキレるわ。今時の大学生でここまで露悪性強いいじめっ子グループいるんか?中高生ならまだしも。都成のみんなに必要とされていると実感したいモラトリアム感。わかるよ。#EDDIEドラマ2025 pic.twitter.com/yRCvy96VlE— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) November 11, 2025
このドラマの都成について抱いたその感想が、今回の映画を観たあと、僕の中で少し繋がったんです。
もちろん、都成と最新作の人物は全然違う。ただ、どちらにも、自分の存在を誰かに認めてもらいたいという気持ちを、僕は感じた。
『シナントロープ』では「わかるよ」と思えたその気持ちが、今回の映画では、あれほど不気味で悍ましい姿になる。同じ俳優を違う作品で見ているからこそ、考えたくなるところです。
山下美月との再共演――別の映画なのに「続編感」
2025年の『火喰鳥を、喰う』も観ています。水上さんが演じるのは久喜雄司で、山下美月さんと夫婦を演じています。
この映画については、僕の感想は結構辛めでした。宮舘涼太さんが演じる北斗が登場してから、そちらの存在感が強くて、全体のトーンや結末には乗り切れなかったんですね。
『#火喰鳥を喰う𓅞』新作127本目胡散臭い男、北斗の登場からずっと宮舘涼太劇場。不穏な空気で始まった映画も、彼の登場からはミステリーかサスペンスかといったジャンルはどうでも良くなる。ある意味ジャンル宮舘涼太。全体のトーンと勝手にしてくれな結末も相まってよくわからない。#EDDIE映画2025 pic.twitter.com/3N2M5QB3qp— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) October 12, 2025
『火喰鳥を、喰う』で夫婦を演じた水上恒司さんと山下美月さんが、『本当にあった話(の話)』でも共演しているんです。今回は、結婚生活が破綻していく二人。
作品同士には関係がないんですが、別の映画で夫婦だった二人が、今度は別れることになる。勝手に続編感を味わってしまいました。笑
『火喰鳥を、喰う』そのものには僕はハマりませんでしたが、こうした再共演を見つけるのも、俳優の出演作を追う楽しさですね。
最新作に少しだけ――不気味さの奥にある「認めてほしい」
では、今回の『本当にあった話(の話)』で、何がそこまで良かったのか。
詳しくは映画のコーナーに譲りますが、俳優の話として一つだけ。
不気味で、悍ましい。だけど、その人物の奥に、「自分という存在を認めてほしい」という悲痛な思いも感じるんです。
僕がすごいと思ったのは、その両方があることでした。
ただ怖い人として眺めて終わることができない。見ていて恐ろしいのに、その人が抱えているものまで気になってしまう。
しかも、今回は役者を演じる役者なんですよね。人物が演じている姿まで、こちらは見ることになる。
その演技の相手が黒木華さんだというのも大きい。この組み合わせだからこそ語りたいことがあるんですが、それはピックアップ映画のコーナーで話します。
『死刑にいたる病』では、相手に翻弄される人物の心の揺れを評価していた。そして今回、僕が真っ先に語りたくなったのは、水上恒司自身の演技でした。
この2本を並べてみると、僕が彼のどこに惹かれてきたのかを考えられる。これは、見続けてきたからこその楽しみですね。
そこに、さっき話した『シナントロープ』の「必要とされたい」という気持ちも重なる。
心が揺れる人、自分の居場所を求める人。そして今回は、恐ろしさの奥に、認めてほしいという悲痛な思いを抱えた人。
出演作を振り返ってみると、今回の演技への驚きにも、僕なりの繋がりが見えてきた気がします。
これからは「何を演じるのか」で追いたい
『中学聖日記』で名前を覚えて、同じ福岡市出身だと知って、気になる存在になった。そこから映画やドラマで何度も見てきて、今回、「この演技を語りたい」と強く思いました。
僕が観た作品の中では、今回がベストアクト。ただ、ここで決めつけてしまうのも、もったいないですよね。
次にどんな人物を演じて、どんなふうに驚かせてくれるのか。そこを楽しみに、これからも追いかけていきたいです。
皆さんは、水上恒司さん、岡田健史時代も含めて、どの作品が印象に残っていますか?ぜひコメントで教えてください。
今回のピックアップ俳優は、水上恒司さんでした。
③EDDIEのピックアップ映画/映画『本当にあった話(の話)』『ディスクロージャー・デイ』
今回の「EDDIEのピックアップ映画」では、ピックアップ俳優として紹介した水上恒司さんの主演作『本当にあった話(の話)』と、今回の特集テーマにもつながるスティーヴン・スピルバーグ監督最新作『ディスクロージャー・デイ』を取り上げました。
◆『本当にあった話(の話)』
鴻池留衣による小説「本当にあった話(の話)」(「フェミニストのままじゃいられない」を改題)を、水上恒司が主演を務めて映画化。数十年前に起きた連続殺人事件をもとにした舞台劇の制作現場で主演俳優が暴走していく姿を通し、人間の闇をブラックかつシニカルに描き出す。1999年。厳格な家庭に縛られてきた近田貴子は恋人との結婚を否定され、ある計画を企てる。その内容は、立派な経歴を持つ男性と結婚して殺害し、その人生を恋人に引き継がせ、夫婦として生きるというものだった。しかし貴子の歪んだ欲望はとどまることを知らず、殺人が繰り返されていく。貴子による「配偶者入れ替え連続殺人事件」から数十年が経った現在。事件を題材にした舞台劇が制作されることになり、夛田が主演の座を射止める。しかし夛田のもつ執着と執念は、相手役の米良や脚本家の垣内、演出家の加藤らを掌握し、すべてを破壊していく。舞台劇の主演俳優・夛田を水上恒司が演じ、黒木華、山下美月、小池栄子、佐々木蔵之介が共演。監督は、2018年の長編デビュー作「赤色彗星倶楽部」で注目を集め、本作が商業デビュー作となる武井佑吏。
『#本バナ/本当にあった話(の話)』新作131本目マジで凄いものを目撃した。虚構と現実が有耶無耶になる作品は数多あれど、特殊効果に頼らず役者の演技で作り上げたことを讃えたい。演出家の支配にひれ伏すしかなかった男が逆転したかと思わせ、力づくの男性を打ち負かす米良が見事。#EDDIE映画2026 pic.twitter.com/NXXiy3Ctwf— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) October 3, 2026
役を演じることが、こんなにも恐ろしい
いやぁ、マジで凄いものを観てしまいました。
鴻池留衣さんの小説を、武井佑吏監督が映画化した作品です。題材になるのは「配偶者入れ替え連続殺人事件」という、作中に登場する架空の事件。その事件を舞台化する制作現場で、主演を射止めた夛田という男の執着が、周囲を巻き込んでいきます。
タイトルだけ見ると実話のようですが、題材の事件は、この物語の中のものなんですね。
虚構と現実の境目が曖昧になる映画は、いろいろあります。ただ、本作で僕が圧倒されたのは、その感覚を俳優の演技で作り上げていることです。人間の言葉、表情、振る舞い。その人が何を信じているのかを見ているうちに、こちらが見ている世界まで揺らいでくる。「今、何が本当なんだろう」と、ずっと引き込まれていました。
水上恒司の、恐ろしいほど細やかな演技
まず語りたいのは、やっぱり水上恒司さんですね。
ピックアップ俳優のコーナーでも触れましたが、岡田健史時代も含めて、僕が観た中ではベストアクトだと思っています。ここまで演技で魅せられる俳優だったのか、と驚かされました。
物語は第1幕から最終幕までの5幕構成。その中で、夛田という人物の心の動きをじっくり見せていきます。
彼が執着するのは、舞台で演じるマサキという人物。大きな芝居だけで押し切るのではなく、人の言葉をどう受け止めるか、自分の中で何を膨らませているのか。細かい変化の付け方がすごかったです。
具体的な場面については、ぜひ映画を観て確かめてほしい。ただ、その変化を、大きな芝居だけで押し切るわけではないんですよ。人の言葉をどう受け取るのか。どんな思いを自分の中で膨らませているのか。その心の動きが積み重なって、一人の人物として見えてくる。
あまりにも不気味で、悍ましい。だけど、その奥に「自分という存在を認めてほしい」という悲痛な思いも感じるんです。
誰かに愛されたい。自分には価値があると思いたい。その気持ち自体は、わからなくもない。だからこそ、彼の執着を見ていると怖いんですよね。簡単に、自分とは関係のない異常な人だと片づけられない。
役を演じる人間を、俳優が演じている。その難しい重なりを、ここまで見せられるのかと感嘆しました。
演劇の現場に持ち込まれる、人間のエゴ
そして、夛田だけを見ていればいい映画でもありません。
佐々木蔵之介さん演じる演出家・加藤と、小池栄子さん演じる脚本家・垣内も、すごく面白い人物でした。
世間的には成功していて、きちんと仕事ができる人たち。でも、舞台を作るという行為の中には、それぞれのこだわりや欲望、エゴが含まれている。
いい作品を作りたいのか、自分の考えを貫きたいのか。それは観客のためなのか、自分のためなのか。見ているうちに、そのあたりが気になってきます。
僕には、彼らもまた、自分の思いに執着している人たちに見えました。表に出てくる形が違うだけで、誰にでも、手放したくないものや認めたくないことがある。
人間って、頑固なんですよね。自分の中で答えが決まっていたら、簡単には変えない。そこに立場や力関係が絡むと、正しいことを言っているかどうかだけでは済まなくなる。
誰の意見が通って、誰が従うのか。作品を作るために集まった人たちの、むき出しの感情の生々しさも、本作の面白さだったと思います。
黒木華の存在も、しっかり見てほしい
水上恒司さんの演技は強烈ですが、その相手役が黒木華さんだったことも、大きかったと思います。
米良は、なかなか売れず、この舞台に賭けている俳優です。自分の表現を持っていても、それを思うように発揮できる立場にいるとは限らない。その切実さを、黒木華さんが演じています。
演技をしたいという思いと、演劇の現場で生きていくこと。その両方を背負っている人物なんですよね。
夛田があまりにも強烈なので、どうしても彼に目を奪われます。でも、米良の言葉や表情、その場での立ち方にも注目してほしいです。この二人の組み合わせまで含めて、語りたくなる映画でした。
水上恒司の相手役が黒木華。この組み合わせが良いんです。人間同士が向き合うときの緊張が、そのまま映画を観る面白さになっている。
山下美月さん演じるアリサも、夛田という人物を考えるうえで重要です。具体的な場面や台詞は伏せますが、人の気持ちを自分の思うように受け止めたい、という人間の怖さを感じました。
演技で魅せる映画を、演技で作り上げる
この映画の凄さは、強烈な演技を見せる場面だけにあるわけではないと思います。
そこに至るまでの心の動きを丁寧に描いて、人と人との関係を積み重ねていく。演出と脚本、そして俳優たちの演技が結びついているからこそ、こちらも目が離せなくなるんです。
演劇を題材にした映画を、俳優の演技そのもので、こんなにも見応えのあるものにする。その力に圧倒されました。
所々で流れる劇伴も、この映画の空気によく合っていました。いい意味で耳に残って、観終わったあとも、作品の感触と一緒に思い出すんですよね。
夛田は怖くておぞましいんですが、一周回って、ちょっと面白くもある。ブラックコメディのような感触もあって、もう一度味わいたくなる作品でした。
まずは、あの役者たちが作り上げる世界を体験してほしい。水上恒司の演技に驚かされ、その周囲にいる人たちの思いや執着まで気になってしまう。
配信には、武井監督ご本人も聞きに来てくださっていました。ありがとうございます。パンフレットも買わせていただきました。
感じ方は人それぞれだと思いますが、少なくとも今回の水上恒司さんの演技は、観る価値があると思います。俳優たちが作り上げるこの世界を、ぜひ劇場で体験してほしいですね。
◆『ディスクロージャー・デイ』
スティーブン・スピルバーグが原案・監督を務めたSFサスペンス大作。地球外生命体に関する機密情報を得た2人の男女がその内容を世界に開示するべく奔走する姿を、衝撃的なストーリー展開と圧倒的な映像美で描き出す。サイバーセキュリティの専門家であるダニエル・ケルナーは、謎の組織ワーデックスから機密情報を盗み出す。一方、カンザスシティのローカル局で気象予報士を務めるマーガレット・フェアチャイルドは、突如として自身の身に起こった異変に戸惑っていた。接点のないはずの2人は、謎めいた協力者ヒューゴ・ウェイクフィールドに導かれ、これまで数十年にわたり隠蔽されてきた、世界を揺るがす衝撃的な真実を知る。その秘密を人類に開示しようとする彼らの前に、ノア・スキャンロン率いるワーデックスが立ちはだかる。「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラントがマーガレット役、「チャレンジャーズ」のジョシュ・オコナーがダニエル役でそれぞれ主演を務め、ワーデックスを率いるスキャンロン役でコリン・ファース、謎めいた協力者ヒューゴ役でコールマン・ドミンゴ、ダニエルの恋人ジェーン役でイブ・ヒューソンが共演。「ジュラシック・パーク」シリーズや「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」などの大ヒット作でスピルバーグ監督と組んできたデビッド・コープが脚本を手がけ、名匠ジョン・ウィリアムズが音楽を担当。
『#ディスクロージャーデイ』新作130本目スピルバーグらしい映画。特に前半はめちゃくちゃ引き込まれた。天気予報士のエミリー・ブラントが謎の能力開花させる瞬間とかスタジオ入りする長回しとかワクワクが止まらない。列車のシーンも見応え抜群。だけど絶賛するほど満足もしてない。#EDDIE映画2026 pic.twitter.com/dw4Wg6fZtd— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) October 3, 2026
公開延期を経て、ようやく日本へ
『ディスクロージャー・デイ』は、公開前から日本での公開延期が話題になりましたね。
全米公開は2026年6月12日。当初、日本では7月10日に公開される予定でしたが、5月29日に延期が発表され、10月1日の公開となりました。本来観られるはずだった時期から約3か月、全米公開からは約3か月半待つことになったわけです。
公式発表には延期の理由は書かれていません。ただ、僕の想像では、大作が並ぶ夏の興行をどう乗り切るかという事情もあったのかなと思います。一定のヒットが期待されるスピルバーグ監督の新作ですし、配給側としてもこかしたくないんでしょうね。
とはいえ、楽しみにしていた映画ファンから不満が出るのもわかります。僕自身はそこまで公開日にこだわるほうではなく、今回ようやく観られてよかったな、ぐらいの気持ちなんですが、待っていた人たちの悲痛な思いも想像すれば理解できます。
ちょっと感想とは関係ない話から始めてしまいましたが、せっかく公開を迎えたので、ちゃんとヒットしてほしいですね。
スピルバーグにはロマンがある。僕は乗り切れなかった
映画そのものについては、僕はそこまでハマりませんでした。でも、やっぱりスピルバーグはうまいな、とも思いました。
僕は特別にスピルバーグの熱心なファンというわけではなく、作品によって好みが分かれます。『シンドラーのリスト』はオールタイムベスト級に好きですし、『ジュラシック・パーク』も大好きです。
今回、宣伝映像でも「『未知との遭遇』を製作した頃よりも、“人類以外の存在”を本気で信じている」と語っていました。その好奇心やロマンが、作品に反映されているように感じましたね。
「スピルバーグはこうでなくっちゃ」と感じる人の気持ちは、よくわかります。ただ、僕は少年時代から、宇宙人や幽霊の類をあまり信じていない人間なんです。
思えば、少年時代からそんなところがあった気がします。アニメにはそこまでハマらず、実写ドラマばかり観ているドラマっ子でしたし、宇宙人が出てくるSFも苦手。『スター・ウォーズ』シリーズなんて、大人になるまで観たことがありませんでした。
もちろん、宇宙を目指す人たちを描くSFや、かつて実在した恐竜を扱った映画は大好きです。スピルバーグ作品でも『ジュラシック・パーク』は大好きなんですよ。
宇宙を目指す人たちの努力を描くSFや、恐竜を扱う映画は好きなんですよ。映画のすべてにリアルを求めているわけでもない。ただ、「いるかどうかわからない存在」に対して、僕のワクワクするスイッチは、なかなか入らないんですね。
前半のサスペンスと、スクリーンで味わう迫力
そんな僕でも、前半はめっちゃ楽しく観ていました。
ワーデックスから機密情報を盗み出すくだりや、エミリー・ブラント演じる気象予報士マーガレットに異変が起きる場面。この先どうなるのかという引っ張り方も、彼女の演技も、見応えがありました。
長回しを使ったカメラワークもよかったですし、車と列車が絡むアクションには、映画らしいハラハラドキドキを感じました。こういう場面を観ると、やっぱり劇場のスクリーンで観られてよかったなと思います。
僕にはハマらなかった作品ではありますが、演出の凄さを感じる場面はちゃんとあったんですよね。
物語が進むにつれて、薄れてしまったワクワク
ただ、物語が進み、陰謀論を連想させる方向に話が広がっていくと、前半に感じていたワクワクは徐々に薄まってしまいました。
もちろん、そういう題材の映画だということはわかっていたんです。それでも、スピルバーグが抱いている未知への期待やロマンを、僕は同じ温度で受け取れなかったんだと思います。
具体的な描写や終盤の展開は伏せますが、観終わったときの感覚は「スピルバーグがやりたいことはわかった。でも、僕には合わなかった」というものでした。
僕の受け取り方の問題もあると思います。演出には引き込まれたし、面白く観ていた時間もあった。ただ、作品がいちばん届けたいものに、自分の気持ちが追いつかなかった。今回は、そんな鑑賞になりました。
イヴ・ヒューソンには、さらに期待したい
あ、でも、イヴ・ヒューソンはめっちゃよかったですよ。
ジョシュ・オコナー演じるダニエルの恋人、ジェーン役。彼女は『ブリッジ・オブ・スパイ』にも出演しているので、今回が初めてのスピルバーグ作品ではありません。
U2のボノの娘として知られていますが、僕としては俳優としてもっと注目されてほしい一人です。Apple TVの映画『フローラとマックス』では主演を務め、ドラマ『バッド・シスターズ』では5姉妹の末妹役として存在感を放っていました。どちらも僕が気に入っている作品で、個人的に推しているんですよね。
今回も、彼女を観られたのはうれしかったです。この『ディスクロージャー・デイ』をきっかけに、日本でもさらに注目されるかもしれませんし、今後の出演作にも期待したいところです。
④特集「#あなたの好きなスピルバーグ映画3選」
『ディスクロージャー・デイ』の公開に合わせて立ち上げた、今回の企画。「#あなたの好きなスピルバーグ映画3選」に、たくさんの投稿をいただきました。
1本に絞るのは難しいだろうと思って3選にしたんですが、それでも「絞れない!」という声が続々と。やっぱり巨匠は、作品数も好きな作品も多すぎますね。
配信直前にも投稿が増え、追加で集計したことで順位も動きました。ここでは、配信で最終的に発表したトップ10をご紹介します。
順位を付けて選んでいる投稿も、各作品一律1点。次点や番外編は得点に含めず、選出作品を集計しています。『カラー・パープル』は1985年のスピルバーグ監督作として、『タンタンの冒険』は『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』として扱いました。
配信では、集まった得点の合計を326点と紹介しました。ご参加くださった皆さん、ありがとうございます!
まずはスティーヴン・スピルバーグ監督について。
■スティーヴン・スピルバーグ英語表記:Steven Spielberg誕生日:1946年12月18日出身地:アメリカ/オハイオ州<プロフィール紹介>カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で映画を学び、ユニバーサルと契約。1972年、TV映画「激突!」で注目され、以後「ジョーズ」(75)、「未知との遭遇」(77)、「レイダース 失われたアーク」(81)、「E.T.」(82)など発表する作品が次々と記録破りの大ヒットとなり、ハリウッド随一のヒットメーカーとなる。93年には「ジュラシック・パーク」が自身最高の世界興行収入を記録し、「シンドラーのリスト」でアカデミー作品賞と監督賞を受賞。名実ともにハリウッドのトップに立つ。以降も94年に映画スタジオ、ドリームワークスSKGを設立するなど映画業界をリードし、「プライベート・ライアン」(98)では2度目のアカデミー監督賞を受賞した。その後も「ミュンヘン」(05)、「リンカーン」(12)、「ウエスト・サイド・ストーリー」(21)、自伝的作品「フェイブルマンズ」(22)でもアカデミー監督賞にノミネート。1980年代から90年代、00年代、10年代、20年代の各年代でアカデミー監督賞にノミネートされている。
1946年12月18日、アメリカのオハイオ州シンシナティで、ユダヤ系の家庭に生まれました。父親はコンピューターの開発に携わる電気技師、母親はピアニスト。父の仕事で引っ越しが多く、アリゾナ州などで育ったんですね。
映画との出会いは、5歳の頃に観た『地上最大のショウ』。とくに列車事故の場面が強烈に残って、後におもちゃの列車で衝突を再現し、8ミリカメラで撮影します。観て驚くだけでなく、自分でも撮ってみたくなった。ここが面白いですよね。この辺りは映画『フェイブルマンズ』でも描かれていました。
少年時代から、同級生を出演させて戦争映画を作るなど、映画づくりに夢中になります。そして、デヴィッド・リーンの『アラビアのロレンス』を、映画づくりへの道を決定づけた作品の一つとして挙げています。
ただ、楽しい思い出ばかりではなく、ユダヤ人であることによるイジメや、両親の離婚も経験しています。その少年時代や家族、映画への情熱をもとに描いたのが『フェイブルマンズ』です。
その後、自作の短編『アンブリン』が認められて、ユニバーサルと監督契約を結ぶ。テレビの仕事から、『激突!』、そして『ジョーズ』へと繋がっていきます。
映画に心を動かされた少年が、自分で映画を作り始め、今度は世界中の人の映画体験を作る側になった。今回の投稿にも「子どもの頃に観た」「映画館での衝撃が忘れられない」という声がありましたが、その原点を知ると、また面白いですよね。
ちなみに僕の3選はこちらです。
#あなたの好きなスピルバーグ映画3選誰だよ、こんなタグ作ったの。3つなんて絞れるわけないやん。 シンドラーのリスト キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン ジュラシック・パーク 僕の3選はこちらです。悩みます。配信では僕の3選についても語ろうと思います。#EDDIEのかく語りき pic.twitter.com/0z8kfsoL3L— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) October 4, 2026
- 『シンドラーのリスト』
- 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
- 『ジュラシック・パーク』
『シンドラーのリスト』は、僕のオールタイムベスト10にも入るかもしれない作品。『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は、追う側と追われる側の関係に、人間ドラマとして惹かれます。
そして『ジュラシック・パーク』は、子ども時代にいちばんのめり込んで楽しんだスピルバーグ作品かもしれません。
それでは、皆さんが選んだ「あなたの好きなスピルバーグ映画3選」、ランキングを発表していきましょう!
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いただいた投稿を集計しました。順位が書かれていても各作品1点、次点や番外編は得点に入れず、合計326点です。
<集計ルール>・各選出作品を1点。投稿内順位による加点なし。同一投稿内の同一作品は1点。・同点は同順位。競技順位方式(1位、2位、3位、4位、5位、5位、5位、8位…)。同順位内の表示順に優劣はない。・1作品のみのため1点。少数選出を不採用にしない。・次点、迷った候補、偏愛枠、番外編、否定的言及、当時未見という言及は加点しない。・テレビドラマも得点対象。『激突!』も選出作品として通常どおり得点対象。・作品名の『カラー・パープル』は同企画のスピルバーグ作品として1985年版に統合。『タンタンの冒険』は『ユニコーン号の秘密』に統合。
10位/レディ・プレイヤー1|14点
「俺はガンダムで行く!」ですね。笑
この台詞を挙げる投稿もありましたし、ストリートファイターのキャラクターやメカゴジラなど、作品に登場するさまざまな要素を楽しんでいる声がありました。
特に印象的だったのは、70歳を過ぎてから、VRのあのにぎやかな世界に挑む負けん気を評価する意見です。
こういう作品にも、スピルバーグのロマンがありますよね。賑やかな世界そのものを楽しませる力が、支持につながっているように感じました。
9位/キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン|15点
僕の3選にも入れた一本。何回観ただろう、というぐらい好きな作品です。
レオナルド・ディカプリオ演じるフランクと、それを追うトム・ハンクス演じるFBI捜査官。追う者と追われる者の映画ですが、僕には、ある意味バディムービーのようにも感じられます。
立場は違うのに、二人の間に生まれていく感情がいいんですよね。詐欺を働く人物なのに、映画の中では、つい応援したくなってしまう。憎めない人物として命を吹き込む、その演出力にも惹かれます。
父親役のクリストファー・ウォーケンの存在感も印象的でした。僕は高校生ぐらいの頃にレンタルで観た記憶があり、その頃から好きな映画ですね。
8位/E.T.|16点
もっと上位かと思っていましたが、今回は8位となりました。
「泣ける」「永遠のスタンダード」といった声に加え、劇場で観た思い出も寄せられていました。グランドシネマサンシャイン池袋で観たという方や、今はない新宿ミラノ座で、満席のため通路に座って観たという方も。
作品の感動と、どこで、いつ観たかという記憶が、強く結びついている映画なんですね。
6位/シンドラーのリスト|17点
僕のオールタイムベスト級の一本です。
最初から立派な善人として描かれているわけではないシンドラーが、迫害や虐殺を目にして、少しずつ変わっていく。その人間の変化が、強く心に残ります。
リーアム・ニーソンは、今ではアクション映画のイメージも強いですが、僕は俳優としての彼の演技なら、この作品がいちばん好きかもしれません。
投稿には「劇場で観たかった」という声もありました。僕自身も、まだ劇場では観たことがないんですよね。リバイバル上映などの機会があれば、ぜひ映画館で観たい作品です。
6位/未知との遭遇|17点
『シンドラーのリスト』と同点で、こちらも6位です。
今回の『ディスクロージャー・デイ』を考えるうえでも、思い浮かぶ作品ですよね。人類と未知の存在との接触を描く、スピルバーグの代表作の一つです。
投稿では、繰り返し観ているという声や、リアルタイムの劇場鑑賞で衝撃を受けたという思い出がありました。
僕は子どもの頃に観て、よくわからなかった記憶があるんです。今もこの作品に強くハマっているわけではないので、『ディスクロージャー・デイ』に乗り切れなかったこととも、どこかつながっているのかもしれません。やっぱり、未知へのロマンと自分の相性なんでしょうね。
5位/レイダース 失われたアーク《聖櫃》|20点
インディ・ジョーンズシリーズの一作目が、5位に入りました。
「昔の試写会で、上映後に拍手喝采が起きた」「ずば抜けてこれが1位」といった声もあり、皆さんの思い入れの強さが伝わってきました。
今回の配信では、作品名を特定せず「インディ・ジョーンズ」とだけ書かれた票も、この一作目にまとめたと説明しています。
ちなみに、僕がシリーズでいちばん好きなのは『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』。こちらも13点を獲得していました。好き嫌いは分かれる作品だと思いますが、僕にはあの見応えがたまらないんですよね。
4位/プライベート・ライアン|21点
僕も3選に入れるか迷った作品です。
やっぱり、冒頭のノルマンディー上陸作戦の場面は強烈ですよね。自宅で観ていても圧倒される迫力で、劇場で観たら、どれほどの衝撃だったんだろうと思います。
投稿でも、冒頭の惨状や戦場の人間ドラマを評価する声、「劇場鑑賞の衝撃が忘れられない」「戦争映画を変えた」といった意見が寄せられていました。
トム・ハンクスが好きだという声もありましたね。僕も、いつか劇場で観たい一本です。
🥉3位/激突!|24点
集計の途中では2位でしたが、直前の追加投稿を反映した結果、3位になりました。
もともとテレビ映画として作られ、日本などでは劇場公開もされた作品です。スピルバーグの初期作品を語るうえで、外せない一本ですよね。
タンクローリーを追い抜いた男が、その車に追われる。話の軸はシンプルなのに、ずっと飽きずに観ていられる。めちゃくちゃ面白いです。
投稿でも、『ジョーズ』とともに、何度観ても感心するという声がありました。限られた状況から、これだけの緊張感を生み出せる。その力を、初期から見せていることがすごいと思います。
🥈2位/ジュラシック・パーク|26点
追加集計で順位を上げ、2位に入ったのが『ジュラシック・パーク』です。
満員の日本劇場で動く恐竜を観た高揚感が忘れられない、友人と東宝会館へ観に行ったことが映画館体験の大きな節目だった、という思い出が寄せられました。「怪獣映画を変えた」という評価もありましたね。
僕も、初公開時の劇場でこの映画を体験してみたかったなと思います。
恐竜の迫力だけでなく、人間同士のドラマもあり、そこから逃げる人々の緊張感もある。パニック映画としても、すごくよくできているんですよね。
今も場面がぱっと頭に浮かぶぐらい、映像が脳裏に焼き付いています。多くの人にとって、映画体験そのものを刻んだ作品なのだと思います。
🥇1位/ジョーズ|31点
今回の1位は『ジョーズ』でした!
何度観ても面白いし、本当によくできている映画ですよね。今のようなCG技術がない時代に、サメの恐怖をあれだけ迫力のある形で見せる。観た後、ちょっと海に入りたくなくなります。笑
サメ映画というジャンルの、その後の広がりを考えても、スピルバーグの功績は大きいと思います。
投稿には、スクリーンで見直して「やっぱり映画は劇場で観ないと」と再確認したという声や、中学生の頃、友人と観に行き、効果音や突然現れる遺体に声が出るほど怖かった、という思い出もありました。
僕の印象では、スピルバーグ作品の「いちばん好きな1本」を選ぶ場合と、「好きな3本」を選ぶ場合では、結果が変わるかもしれません。3選なら、そこに『ジョーズ』を入れたい人が多かったのかな、と。
あくまで今回の投稿から感じたことですが、そんな広い支持が集まっての1位だったように思います。
同率9位・3選に絞る難しさ
9位には『ミュンヘン』『レディ・プレイヤー1』『魔宮の伝説』『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』が10点で並びました。『ミュンヘン』はほかに3件、入れ替え候補や偏愛枠で名前が挙がっています。3選というルールが、いかに悩ましいか伝わってきますね。
映画館の記憶
今回印象的だったのが、どこで、誰と、何歳の時に観たかまで覚えている方が多いこと。ミラノ座、有楽座、新宿プラザ、日本劇場、東宝会館……作品名と一緒に映画館の名前が出てくる。スピルバーグ映画が、その人の映画体験の節目になっているんですね。
好き嫌いも含めて
一方で、作品ごとに好き嫌いが分かれるという方もいました。『魔宮の伝説』を初めて観た作品として大切にしている方がいる一方、あまり評価しない方もいる。『1941』も、本気で大好きという方がいれば、ダメだけど好きという方もいます。順位だけでは見えない、好みの違いが面白かったですね。
次点・ドラマの紹介
次点だけで名前が挙がった『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』も忘れずに。そしてドラマでは『バンド・オブ・ブラザース』と『刑事コロンボ/構想の死角』が各1票。映画3選の企画でも、こういう選び方があるのが楽しいですね。
こうして振り返ると、ジャンルの幅もすごいですし、それぞれの作品に皆さんの思い出がある。映画館で受けた衝撃が、何十年経っても残っていることにも、改めて驚かされます。
今回も、たくさんの投稿とコメントをありがとうございました!
◆まとめ
配信コラムは以上です。下記は配信アーカイブです。こちらもどうぞご視聴ください。
https://t.co/J1bqM8XdZY— EDDIE @KingsFan👑 (@eddie2yuji) October 4, 2026
今回は、とにかく『本当にあった話(の話)』を、ぜひ観てほしいですね。
次回の「#EDDIEのかく語りき」は、10月18日(日)22時から配信予定です。
また、配信では、翌10月5日(月)21時からpecoさんと行う「2026年夏ドラマ」の感想スペースもご案内しました。映画だけでなく、ドラマの話も、引き続き楽しんでいきたいと思います。
それでは、アディオス!
출처: note 원문
번역: Gemma 3(.44) 초벌 + 교정 검수
원문 보기 | 출처: note.com