昨日、懇意にしている講師の方から、こんな連絡が届きました。
「理科大の先生、ノーベル賞とったやん!おめでとう🎉」
何のことかと思って調べてみると、母校である東京理科大学の硤合憲三名誉教授が、ノーベル化学賞を受賞されたというニュースでした。
日本経済新聞をはじめ、多くのメディアで大々的に取り上げられているのを見ると、卒業生としては本当に嬉しいものです。もっとも、私は理科大といっても経営学部出身。研究者の端くれにもならない、ただの卒業生の端くれです(笑)。今回の研究内容も、正直なところ専門的な部分は理解できません。
それでも、母校で長年研究を続けてこられた方が、人類にとって大きな意味を持つ発見をされたことは、非常に誇らしく感じています。
目次
- Ⅰ.東京理科大学に、再びノーベル賞
- Ⅱ.過去の謎と、未来の可能性をつなぐ研究
- Ⅲ.制約の中から生まれるアイデア
- Ⅳ.アイデアがもたらす波及
Ⅰ.東京理科大学に、再びノーベル賞
東京理科大学にゆかりのあるノーベル賞受賞者といえば、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智さんがいらっしゃいます。
大村さんは東京理科大学大学院の修了生で、寄生虫病の治療法の開発につながる研究によって、世界中の人々の健康に貢献されました。そして今回の硤合憲三さん。東京大学をご卒業後、東京理科大学で長年研究を続けられ、「不斉自己触媒反応」という画期的な化学反応を発見された方です。
日本人のノーベル賞受賞者は、1949年の湯川秀樹さんを皮切りに、これまで30名程度という限られた方々です。その中に、母校にゆかりのある研究者が二人もいる。
しかも、日本を代表する大規模な国立大学だけではなく、私立大学である東京理科大学からも、こうした世界的な成果が生まれていることに、大きな誇りを感じます。
Ⅱ.過去の謎と、未来の可能性をつなぐ研究
今回の硤合さんの研究について、私も少し調べてみました。
分子には、右手と左手のように、鏡に映した関係にあるものが存在します。ところが、私たちの生命を構成する分子には、どちらか一方の型に偏っているものがあるそうです。なぜ、そのような偏りが生まれたのか。
硤合さんは、ごくわずかな偏りが化学反応によって大きく増幅される仕組みを発見されました。この研究は、生命の起源に関する謎を解く手がかりになるだけでなく、将来的には医薬品などの開発にも役立つ可能性があるそうです。
過去の生命誕生の謎を解く手がかりが、未来の技術にもつながっていく。
専門的なことを十分に理解できているわけではありませんが、研究の持つスケールの大きさには驚かされます。
Ⅲ.制約の中から生まれるアイデア
今回、研究成果そのものと同じくらい印象に残ったのが、研究環境や資金力だけでは成果の大きさが決まらないということです。
世界に目を向ければ、アメリカには年間数千億円規模の研究開発費を投じる大学もあります。研究資金や設備、人材の面で、大学間には大きな差があります。
もちろん、研究には十分な資金や設備が必要ですし、制約があること自体を美化するつもりはありません。研究環境が充実しているに越したことはないと思います。
ただ、研究成果の価値は、投入した資金の大きさだけで決まるわけではない。
何を問いにするのか、どこに着目するのか、どのような方法を試すのか。そこには、人間の独創的なアイデアがあるのだと思います。今回の硤合さんの研究も、長年にわたって一つのテーマを追究し、独創的な発想を形にしてこられた成果です。
これは研究とはまったく異なる仕事をしている私にとっても、見習いたい姿勢です。
Ⅳ.アイデアがもたらす波及
普段の仕事でも、時間や予算、人員など、さまざまな制約があります。もちろん、資源が多ければできることは増えます。ただ、条件が整うことを待つだけでは、何も始まらないこともあります。
今ある環境の中で何ができるのか。これまでとは違う視点から考えられないか。小さくても、まず形にできることはないか。そうしたアイデアが、思いがけない成果につながることもあるのだと思います。
そして今回のノーベル賞は、その波及の大きさという意味でも、特別なものを感じます。一人の研究者が長年追い続けてきた問いが、世界中の研究者に新たな可能性を示し、将来の技術や人々の暮らしにも影響を与えていくかもしれない。
一つのアイデアが、やがて人類全体に波及していく。
これほど壮大なことは、なかなかありません。
もちろん、私の日々の仕事とノーベル賞の研究を同じ土俵で語ることはできません。それでも、制約を理由に可能性を閉ざすのではなく、アイデアによって新しい価値を生み出そうとする姿勢は、どんな仕事にも通じるものがあると思います。
研究者の端くれにもならない、ただの卒業生ですが、今回のニュースは本当に嬉しいものでした。硤合憲三さん、このたびは誠におめでとうございます。
そして、制約の中でアイデアを生み出し、その価値を社会に波及させていく。 そんな仕事の可能性を、改めて考えるきっかけになりました。
土橋昇平(㈱ペルソン エバンジェリスト)▼ プロフィールはこちら
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출처: note 원문
번역: Gemma 3(.44) 초벌 + 교정 검수
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