【この映画のキャッチコピー】『ねえね、俺のさ、相棒にならない?』
【上映時間:118分】
※注意⚠️今回はややネタバレがあります。まだ観てない方は、お気をつけてくださいね。
目次
- 【この映画のキャッチコピー】『ねえね、俺のさ、相棒にならない?』
- ・人は「そういう人」に生まれるのではない「そういう人」になるのだ
- ・上から見るのが好きなんじゃね?
- ・これは『ニュー・シネマ・パラダイス』のラストじゃないか!
- ・天才にこんな映画は作れない
- ・ボクはこの映画を絶対に認めない!
- ・苦労や痛みは消化するまでが”経験”デス!
- ・我々は地球人──さいごに
・人は「そういう人」に生まれるのではない「そういう人」になるのだ
「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」 これはフランスの哲学者シモーヌ・ド・ボーヴォワールの『第二の性』に記された有名な言葉ですが、この映画は「人は“そういう人”に生まれるのではない、“そういう人”になるのだ」または──〈ならされてしまうのだ〉と過去を振り返らされます。𓃠皆さま、よき映画ライフをお過ごしでしょうか? N市の野良猫、ペイザンヌです。 おそらくは今のところ今年の【年ベス1位】に最も近い作品です。
てのもコレを観た翌日に『ディスクロージャー・デイ』を観る予定でしたが「例え明日のスピルバーグが“どれほど面白かろうと”この“震え”を超えることは絶対にあり得ない!」という確信めいたものすらありましたからね🙄 散りばめられたピースが嵌っていく心地よさ……オリジナル脚本とは思えないほど。
・上から見るのが好きなんじゃね?
「ゴッホの黄色──ひまわり」のような印象、少年二人が笑顔で走る姿のポスターからは想像できぬほどの前半の不気味さ……「下から見上げた時の人の顔の恐ろしさ(母親)」「上から覗かれた時の不気味さ(トイレ)」「下から睨みつけられた時の怖さ(前半終了時)」 そして「😲そうくるのか!」という中盤の反転の驚き。
人の意思とは関係なく「格差社会の種」が芽吹くのは、大半の人がこの主人公二人の“どちらか”に当て嵌まってしまうからかもな……とまで🤨
誰しも幼少期はそうですが、あの頃つり合ってたはずのシーソーが気が付けばSNSで「リア充」を見せる側(それが意図的ではないとしても)と、「それを横目に覗く側」──ともすれば「落ちてしまえ」と呪う側となってしまう。「なぜ?」という束縛から逃れられない執着が観客側にもねちねちと伝播してきます。「オレはどっちなんだ」と。
藤本タツキさんの『ルックバック』の感想時に「何気ない一言などで気が付かぬうちに自分も誰かを救ってるのかもしれない、または救われてるかもしれない、でもそれに本人たちは気付かない時もあるはず」と書きましたが「待てよ…」と。
そうやってポジティブな方ばかり考えてたけど、そんな良い方面ばかりってのは都合が良すぎるんじゃないか……「……その逆だって十分あり得るじゃないか。気づかないうちに“何気ない一言”や行動で自分は誰かをどん底に落としていて、もしくは自分だって誰かのせいで──」なんて──少し“から恐ろしく”なりましたね😨
・これは『ニュー・シネマ・パラダイス』のラストじゃないか!
ただラストがもうね(´;ω;`) めっちゃ感動したというか、 コレね、結構『ニュー・シネマ・パラダイス(1988)』のあのラストを見た時の感動に近かったんすよ、いやもちろん全然違いますよ、ただ“感覚的に”あの時と同じだったというか😭
「え、なにコレ?」からの「😲あっ!」という気づき、その直後にブワッと襲ってくる涙腺の崩壊😢
これぞ「伏線」というもののお手本みたいだなと久々に感じましたね😲最近は「伏線」の意味を勘違いしてる方がやはり多いな、と感じますからね。他の方の感想を見ていても、それは「状況説明」や「性格描写」であって「伏線」ではないと思うんだけどな──なんて思う時は多々あります🐈️
良い伏線というのは決まってなんでもない描写で──それを絶妙に(完全にではなく)、いかに“忘れさせることができるか”──という高等技術を伴っていると思いますからね。
そして忘れてたソレをもう一度目にしたときの「😲あっ!」ていうあの感覚、これぞ本当に伏線の醍醐味なんすよね🙄
またこれもよく使われる言葉ですが「回収」。こちらも舌を巻くほどウマい。ナンバープレートを拾い交番に持っていくやり取り、親に売られたゲーム機、翼は書道が優秀──など「必要だからそのシーン」があるという緻密な設計図の元に成り立ってるというか。
・天才にこんな映画は作れない
この監督はホントに天才かもなと思いましたね🙄 確実に“天賦の才”がある人だ、と。 ただですよ、逆に言えば「そんな人」にですね「こんな」ストーリーが思いつくたろうか?🤔と。 その辺りの矛盾もまた面白く😺 けれど「数学界」などとは違い「表現界」においてはそういうことを“天才”と言ってもいい気がしますね😌
前半は少し『CLOSE/クロース(2022)』を思い出したんだけど、もっと奥の奥の方まで内面を描写できてると思うし、東野圭吾さんの小説『殺人の門』(映画は2027年公開)ともちょっと似てる気がしましたね。こちらも実写化映画がもうすぐ公開されますが、この『我々は宇宙人』を観てしまった後では……ハタシテどうなのか🤔
・ボクはこの映画を絶対に認めない!
そうだ💡あと、実はボク映画が終盤に差し掛かってきた頃「終わり方しだいではボクはこの映画を絶対に認めない」くらい思ってたんすよね🙄 まあ、あとあと思えば本気の本気でそう思ってたわけではないのですが。鑑賞中はそこまで主人公たちに感情移入してたってこと──なんですけどね。 そんなボクの思いなど、いとも容易く裏切るほど想像を超えてくれたラスト──いわゆる車の中の「あの台詞」ですよね、これが完敗宣言だったんですよね😢
ホントに何も前知識を入れず見てよかったなと思いましたね。Xを見てると最後のあの言葉「◯○〜◯〜」を感想に入れてる人もよく見かけるんけど、あれはちょっと大事なネタバレになるので、なるべく書いちゃダメーーて思いましたもん😂 まだ観てない人にあれを気づかせちゃ、意識させちゃダメ!😹
・苦労や痛みは消化するまでが”経験”デス!
まあ当然この映画が「合わなかった」「良さを感じなかった」って方ももちろん見かけましたが、今回においてはその人たちの感想も「え?🤔なぜに???」という好奇心でつい読み漁っちゃいましたからね。
あの富士そばでの「憑き物の落ちたような顔」良かったすね😌若いうち失敗や苦しいことは買ってでもしろなんて昔は言われてたけどw 例えそういう経験・体験があったとしてもきちんと「消化」までしなきゃ……ダメだなと😸
逆に言えば、いい歳こいた大人なのに妙に斜に構えたりプライドだけは高かったり、または人の幸せに舌打ちするような嫉妬深い人などなど──っているじゃないですか🙄 あれはまさに「その辺りを消化できずに大人になってしまった人間」なのだろうなと。
・我々は地球人──さいごに
終盤近くに登場人物とは関係ない、夜の街を彷徨う様々な人をじっくり、やや長めに映し出すシーンがありましたね。飲み会帰りの会社員やホームレスのような人や……。いい場面でした。あの場面をじっくり見せることで、あの人もこの人も、どんな人生を歩んできたかはわからない「未確認生命体」ではあるけれど、結局我々は「一人一人が、それはそれは様々な経路を辿ってきた人間たちの集合体なんだな」と。 会社で気の合わないヤツ、嫌な上司、少し顔をしかめてしまうような路上生活をしてる人まで──これまで翼と暁太郎の半生を見てきた観客にはどこか愛おしく映ってしまったのではないでしょうか。「我々は地球人」なんだな──と。
最後に──ああ、翼と暁太郎はこの先もう二度と会うことはないんだろうな──と、ボクはそう思いました。 過去の呪縛に別れを告げ、ようやく解放された二人。こう言ってはなんですが、暁太郎にとって同級生の女の子、小夏のことは、確かに昔は小夏本人に向けた想いであったのは確かなのでしょうけれど、時が経つに連れ、もはや単に幼少期の“怨念”を継続させるがための言い訳、または亡霊のようなものではなかったのか?──とすらボクは感じましたね。
失恋時、「男は保存する。女は上書きする」なんてよく言われてましたが😂まあ確かに男の方が忘れる、吹っ切るまでの道程が長い気がするのもわかるような気もしますからね。極論、うまく制御できないと劇中で暁太郎がやってたように誰もがストーカーになる才能を本能を持っている(または持ってた)ような気もします……🙄
ただ本作においては暁太郎の──本当の意味でもっともっと深いところにあったのは、小夏に対することよりも「ずっとずっとおまえと相棒でいたかった」──という翼に対する男同士の友情──ほんの束の間、一瞬だったけれど「あんなに楽しかったことはないんだぜ」ということの方が遥かに大きいものだったんじゃないかな、と😌
さて、この『我々は宇宙人』──拡大公開決定!および、先日は世界三大映画祭、シッチェス映画祭のアニメーション最優秀賞も史上最年少で受賞されましたね!👏おめでとうございます🐈️🎊 本当にお薦めなんで、まだの方はぜひ♪── いや、今回はかなりネタバレしちゃったし「まだの方」はこんなとこまで読んでないことを願ってます😂
では、また次回に!
【おまけ】
朝から元気出た! #我々は宇宙人 のプロデューサーが4年前制作に乗り出した時のnote。28歳、口座は8万円、借金は600万円、資金マイナスからのスタートだったんだなあ。おとながあれこれ口をださない20代のチームだからこそできたこと第1回:林健太郎(プロデューサー)|口座8万円。借金600万円。…— 山田ズーニー (@zoonieyamada) October 13, 2026
観に行く直前に呟いたポスト──
𓃠『#我々は宇宙人』日本人の88%が必ずやったと言われてますね、扇風機の前での「ワレワレハウチュウジンダ…」最近の子供はやらなくなったな…という切なさを描いた作品です(そんな映画じゃないからw…たぶん)地味に今年頭から楽しみにしてました♪来ないと思ってたけど来たのでイテキマス🐈️ pic.twitter.com/Mj50qTBHkT— ペイザンヌ (@Tatan8Tathu) September 30, 2026
출처: note 원문
번역: Gemma 3(.44) 초벌 + 교정 검수
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